こんにちは、ねず実(@8kMO2aHAP0g6Tpd)です。
しばらくはそれなりに穏やかな日々を過ごしていましたが、冬にまた盛り上がりを見せている新型コロナのせいで、「あのよそ者がウイルスを持ってくるんじゃないかと」周囲に睨まれ、また穏やかじゃない空気が漂い始めています。
いつぞや書いた気がしますが、ねず実は諸事情により実家からかなり離れたところで働いています。
そのため今でもけっこう苦労しています。
今日は遠くに就職したい、就職するかもしれない方に向けての記事です。
何か参考になれば嬉しいです。
今いる地域について
ねず実が今いる地域は結構な田舎です。
バスは1日に数本だし、町内会は半分が80歳を超えている。50歳超えてる人達が「若者なんだから」といわれてすごいこき使われてる。
あと、もしかしたらこれは田舎に限らないのかもしれないが、生まれてから死ぬまで人間関係がほぼ変わらない。
この地域は大学へ行く人が少なく、家業の農業や畜産業に従事する人がほとんどであり医療従事者はとても不足している。
しかし、しばらく勤めてこの地域に医療従事者が集まらない理由に気づいてしまった。
人材を集めようしても、多くの地元民が地元に縁のある人間以外受け入れたがらないのだ。
田舎で受けたカルチャーショック
ねず実にとっては世の中は他人だらけであって、知らない人が周囲にたくさんにいるのは当たり前のことである。
でも彼らにとっては「知らない人(よそ者)」というのは異物である。
引っ越してから一番よく受けた質問は「あんたはどこ中(中学校)?」。
脅し文句のようにたまに言われるのが「俺(私は)〜中の〇〇先輩の知り合いなんだぞ」。
これらの質問は自分が他県からきたことを伝えても繰り返される。
さらに恐ろしいことに中学校の話(武勇伝だったり)を年配の人までしてくる。
地元民が当たり前として知っていることをねず実はもちろん知らないのでそうなると「あのよそ者は頭が悪いからろくに地元のことも知らない」となる。
全くの他人とのコミュニケーションの取り方がわからないのだとは思うが、ただただびっくりした。
遠い地で働く上での障害
今でこそ慣れてきたが、働く上で一番大変だったのは「方言」である。方言について紹介するとすぐに特定に繋がりかねないので割愛する。
今働いている県は方言がキツめで、イントネーションも独特なので聞き取ることも難しい時がある。
そのため最初のうち服薬指導はかなり苦労した。
すごく訛っているのだが地元民にとっては標準語なので「聞き取れない」は理解してもらえない。相手からするとねず実はとても失礼な人間である。
なのでこちらも相手の言葉を覚えようと、聞けるようになろうとするのだが、今度はこちらのイントネーションが少しでも違うと烈火の如く怒られるので会話に繋がらない。
すぐに「意訳)よそ者だから頭が悪くてろくに日本語も話せない」と言う話が広まった。
「意訳)ここで働きたいならここの言葉を喋れ」とよく怒られた。
口を開ければ「意訳)言葉がおかしい、頭の悪い話し方だ」と怒られる、そんな日々が数ヶ月続きある時言葉が話せなくなった。口を開こうとすると何故か吐く。
しばらくカウンセリングに言ったり、スーパーで地元民の言葉に耳を傾けて慣れさせているうちに話せるようになったので転職した。
転職先は自分と同じよそ者が何人もいて、前よりは少し楽に働けるようになり無事に薬剤師を続けるに至る。
自分の経験を踏まえて
ねず実は生まれてから大学卒業までずっと同じところにいた。他の地域をろくに知らなかった。
日本はそんなに大きくないと思っていて、遠く(関西→東北くらい)に動いても日本なんだからなんとかなると思っていた。
でも日本はすごく大きかった。同じ日本人なのにここまで関わることが難しいのかと衝撃を受けた。
ねず実は今住んでいるところでいろんなことを言われた。故郷の食べ物を「〇〇の人間は舌がバカだからこんなものをたべる」とか。
服装も初日はオフィスカジュアルとのことだったので、地元では当たり前だった革靴を履いて初日に臨んだら「革靴なんて遊びにきたつもりなのか!?」と怒られたり。(地元出身者は革靴でも「流石礼儀がなっている」と褒められていたが…)
こんな自分の経験を踏まえて思うのは、「慣れない土地に行くもんじゃない」ということ。
それでも行くなら、人間同士なんだから分かり合えるなんて考えはミキサーにかけてトイレに流すこと。
特にこういった人と密接に関わる仕事は特に。
地元民は常識の通じないやばい奴が来たとびっくりしちゃうし、こっちも嫌な思いをするだけ。つまりお互い不幸になる。
地元を離れたいと思うなら隣の隣の県ぐらいにしとくか、遠方でもよそ者の割合が多い地域にいくかにしておくことを勧めます。
今回はこれくらいで、ではまた🐀