こんにちはねず実(@8kMO2aHAP0g6Tpd) | Twitterです。
この記事を書いているのは第106回薬剤師国家試験一日目!
今日が国家試験なんだと思うと、当時のトラウマがよみがえりつい記事を書くに至ったのでございます。
自分はもう終わったのに国家試験のことを思い出すと未だにどきどきが止まらない。
といううわけで今回は第104回薬剤師国家試験の2日間を当時の精神状態と一緒に振り返ります。
国家試験前夜
国家試験前日はねず実も緊張でパニック状態。
この日はいけないと思いつつも食事があまり喉を通らなかったです。
前日にしたこと
この日は新しい情報をいれると却って不安になると思い、
過去問を数年分やり直すくらいしかしてなかったです。
この時過去問は必須から最後の実践まで一気にやり、さらに採点までやりました。
採点までしたのは「自分を安心させるため」。
既に解いたことのある問題とはいえ、国家試験の問題で合格点を超えたという事実でパニック状態だった精神状態は少し落ち着きました。
ねず実はすぐ緊張して勝手にパニックに陥る人種なので、
「自分は合格できる」と思わせてくれる、安心材料がとにかく欲しかったのです。
何していいか分からない方にオススメ。
前日に困ったこと
とにかく落ち着かない!
食事も進まないしお風呂で落ち着こうにもそわそわしちゃうし。
なにより一番困ったのは寝れないこと。
当日は早起きすると決めているのに寝る予定の時間になっても目がさえている。
明日起きれなかったらどうしようと不安に苛まれ、結局日付が変わっても寝れなかった・・・。
最後に見た時計の時刻が深夜1時だったことは覚えています。
前日はしっかり休めるよう寝る前のルーチンとか決めておくと良かったかもしれないですね。
国家試験1日目
起床~会場到着
本来は自宅を7時半に出発すれば良いので6時半に起きる予定でしたが、
緊張のあまり朝4時半に起きてしまいました。
食欲はありませんでしたが、米にお湯をかけたものを何とか腹に入れました。
そのあともコンビニでお昼用のおにぎりを購入したりしつつ予定よりかなり早く会場に着き、
そのまま試験室の前で待ちぼうけ。
試験当日の持ち物
当日の持ち物を羅列します。
青本全巻セット持ってきている人も少なくないですが、ねず実は身軽になりたい人なのでもってく参考書は絞りました。
- 受験票
- お金(万が一電車止まったらタクシー乗るから)
- ごはん(おにぎり×2)
- お茶
- 薬ゼミ直前予想プリント
- ナビ・データ国試
- 鉛筆×5
- シャーペン×2
- 消しゴム×3
- ミニ鉛筆削り
- 薬(痛み止め、下痢止めetc...)
必須問題
一発目ということもありかなり緊張しました。
必須問題については、過去問やそれまで受けた模試では
足切ラインを超えないかギリギリ超えるか程度の点数しか取れたことがなかったので余計に不安でした。
見たことのない問題ばっかりな気がして怖かったです。
必須問題は取りこぼさないように塗り間違い(2を選んだはずなのに3を塗っている)がないか、ずれて塗ってないか何度も何度も見直しました。
見直しの結果、いくつか塗り間違いがあったので見直して本当によかったです。
昼休憩
必須問題が終わったらお昼休憩です。
一旦トイレに行くと、
「あの問題の答えって1だよね!」とか
「今年の必須簡単すぎ!あれで難しいと思ってるやつ不合格決定~」
とか大声で話して周りにプレッシャーをかける人達がわさわさと生息していました。
こういう人ってどこの受験会場にもいますよね。無視が一番!
試験は18時近くまでありますからお昼ごはんはちゃんと食べねばなりません。
でも緊張のせいかねず実はおにぎり半分も食べられなかったよ・・・
理論問題①
「理論①は難しい、わからないのは自分だけじゃない」
そう自分に言い聞かせながら始まった理論①。
理論①の科目は物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理。
理論①を解き始めて頭に浮かんだ言葉は「は?」。
難しいとはわかっていたけど、見たことない単語とか出てくるものだから最初は冷や汗だらだらでした。
試験中に泣いてる人も何人かいました。
試験中泣いて途中退出した人も一人いたかな。
最初は焦りましたが、すぐに理論①のマイナス分は、理論②、実践でゲットすればいいやと思い直すと心に余裕ができ、落ち着いて解くことができました。
第104回の時は理論の足切が無かったことも心の余裕に繋がりました。
意外だったのは一番苦手だったはずの化学が結構解けたこと。
基礎から詰めなおしたおかげかわけわからない問題にも対応できてうれしかったです。
「自分にとってわけのわからない問題は、他の人にとってもわけのわからない問題である。」
大事な言葉なので覚えておくといいですよ。
理論問題②
理論②は薬理、薬剤、病態・薬物治療。
苦手な薬剤は案の定ぼろぼろ。
薬理は基礎的だが苦手な受容体関連の問題で埋め尽くされて不安。
得意な病態・薬物治療だけが心の支え。
理論からは2つ選べという問題が多くなりますが、
2つ選ぶ問題は、1つは正解でも片方が不正解ならその問題はアウトです。
なので選択肢迷う回数は必須より圧倒的に多かったです。
こうして1日目を終えました。
1日目を終えて
1日目を終えてもまだ2日目がありますから、本来は切り替えて明日に向けて勉強するのが理想的かもしれません。
でも、もうプリントや参考書をみる気分ではなく
「1日目の解答速報早く来い!」で頭の中はいっぱいでした。
解答速報が出るまでひたすらそわそわして、
薬ゼミの解答速報が出たら今度は何度も何度も採点して必須が足切ライン超えていることを何度も何度も確認して・・・
最後に2日目で何点取れば合格ラインなのか計算して就寝。
足切を免れた安心感からかこの日は良く寝られました。
国家試験2日目
持ち物は1日目と変わらず身軽で臨みました。
模試でも実践問題は理論問題よりは点数良かったので、本番でも1日目よりは安心して解けるだろうと気持ちは落ち着いていました。
2日目の衝撃
明日から何をしようかと考えつつ会場に到着して驚いたのは、
昨日より受験者が減っていること!
確かに1日目の理論問題は難しかった、でも足りない分は2日目で補えばいいから休むことはないじゃないか。
必須だって補正が入って点数が上がることもある。
少なくとも諦めたら不合格決定ですぞ。
試験は最後まで受けようね。
実践問題を受けて
ねず実の受けた第104回薬剤師国家試験の従来の国試と最も異なる点は禁忌肢の導入でしょう。
歯科医師国家試験、医師国家試験などでは当たり前だった禁忌肢、通称ドボン問題。
それが初めて薬剤師に導入されたのが第104回だったのです。
初導入なので禁忌肢であることがまるわかりなレベルで来るだろうとは考えていましたが、それでもやっぱりこわい。
禁忌肢は実践問題で現れると予想していたので2日目は禁忌肢を警戒してましたが、
あからさまなの(インスリン急速静注するぞ!とか)がいくつかいたのでわかりやすくてほっとしました。
2日目は1日目より落ち着いていたので、特に印象に残るようなことはなく淡々と終えました。
おにぎりも1個食べられました🍙
帰宅後
1日目同様解答速報を待ち、解答が発表され次第採点。
とりあえず合格ライン超えていることに安堵し、しばらく我慢していたゲームを徹夜でやりました。
やらかしたこと
ねず実は第104回国家試験で酷いやらかしをしました。
それは・・・名前と受験番号の書き忘れ
あらゆる試験において一番やっては行けないことです。
やらかしたのは1日目の理論②。
試験官は何度も受験地、受験番号、名前を書いたか確認してくれるので、なんであの時書き忘れたか今だにわかりません。(本番って怖い)
渡すときに気づいたのですが、終了時刻は過ぎているのでそのまま回収されました。
終了後にこの場合採点対象外になるのか怖くて試験官たちに聞きに行ったところ
「最悪受験地さえ書いてあれば前後から受験者の特定ができるので大丈夫です」
とのことでした。
聞いた話だと、マークミスで同じ受験番号の人が2人いる時もあるそうです。
そう言う時もちゃんと受験者を特定して採点してくれるのとのこと。
まあ結果的に理論②がゼロ点になってもギリ合格ライン行けるくらいだったので良かったのですが。
大学受験や高校受験では名前の書き忘れは不合格になることが多いですが、
今回は何とかなったようです。
会場によって対応違う可能性があるので油断せぬよう・・・
おわり
というわけで今回は自分の国家試験を振り返ってみました。
やらかしながらも結果的に合格できたのでよかったです。
この記事が、薬学生のみなさんが国家試験当日をイメージする手助けになればと思います。
最後に・・・試験会場のトイレはすごく並ぶから気を付けてね!