こんにちは、ねず実です。
食べることが好きであちこちで色々食べてきました。
イナゴや雀、イノシシ、蜂の子、スズメバチ酒、鹿肉等々
そんなねず実、今回生まれてはじめて鯨肉をお刺身で手に入れることができました。
スーパーで1パック400円!
鯨肉は子供の頃に大和煮の缶詰を食べたくらいで、刺し身やステーキなどは妄想の中でしか食べたことがなかったのです。
缶詰がめちゃくちゃ美味かったのを覚えている。
あれを刺身で食ったらさぞうまかろう・・・
故郷では今は鯨肉を見かける機会はほぼありませんでしたが、現在住んでる地域では港まで行けばいつも売ってるみたいです。
港の方にはなかなか行けず、今回近所のスーパーで安く巡り会えたので買ってみました。
ネットで調べた事前情報として、鯨は哺乳類なのと家畜として育ったわけではないからか独特な獣臭がするそうな。
今回は安物なので不安ですがさっそく食べてみます。
一応口直しとして普通の魚のお刺身も用意
サーモンにカンパチ、むふふ。
鯨肉の栄養
食べる前に下調べ。
農林水産省のサイトで調べたよ。
<他のお肉より多いもの>
たんぱく質
鉄分
<他のお肉より少ないもの>
コレステロール
エネルギー
脂質
鯨肉の鉄分は他の動物のお肉と比べても豊富。
貧血気味に悩む世の人にぴったりな食材!
お肉から主に摂れる鉄分(ヘム鉄)は、植物から摂れる鉄分(非ヘム鉄)より吸収性が良いので貧血の時はほうれん草よりお肉食べよ。
どうしても野菜から鉄分摂りたいという方は、ビタミンCと一緒にとると非ヘム鉄の吸収率も上がるよ。
ただやはり十分に鉄を摂りたいならお肉は外せないね。
刺し身
取り敢えず普通に醤油につけてみました。
お肉は赤黒く、鉄分豊富そう。牛肉より赤黒い。
お味は・・・
少し古くなった海老のワタと少し古くなったマグロの赤身を混ぜたような味、
人生初の感覚。
鯨さんには申し訳ないが刺身は・・・。
想像とは全く違う未知の味。
食べてる最中昔好きだったラノベ「DADDYFACE(ダディフェイス)」にでてくる人魚肉思い出した。
馬刺しは普通にいけたんだが。
お口直しにサーモン。
おいし
煮てみた
一切れなのにアクがすごい。
マグロと年老いた羊肉とレバーを混ぜたような味。
そして鉄分豊富そうな味。
焼き肉のたれをつけてみたが肉自体の味が強い。
煮たおかげか刺身よりは獣臭が和らいでいる。
レバー好きな人はいける、そんな味。
気づいてしまった
刺し身、茹でと食べて気づいた。
鯨がというより目の前のお安い奴が食べづらいのではないかと。
今回購入した鯨肉で気になったのが獣臭より加齢臭のような風味。
これは過去に食したことのある年老いた羊肉でも感じたことのある風味。
マトン(大人の羊肉、地域によっては大人のヤギ含む)は無理だけど、ラム肉(子羊)は好きという人はおそらくこの独特の加齢臭が苦手なのだろう。
でもどうしてもこの鯨肉を美味しくいただきたい!
目の前の鯨肉がなぜ食べづらく感じるのかというと先ほども述べたがやはりこの独特の獣臭、あと加齢臭。
たぶんこの鯨肉がお年を召しているのだと思う。
お年を召したヤギや羊も似たような風味だったからね。
というわけでお次の焼き肉は臭みを取ることを意識。
最後に焼いてみた
まずは下ごしらえ。
日本酒につけて5分経ったら一旦酒を捨てて、また新しくお酒入れて5分浸す。
そして生臭い食材を美味しく頂ける魔法の油、オリーブオイルで焼く。
もちろん塩コショウで食べる。
食べる!!
下ごしらえのおかげか臭みはかなり落ち着いている。
これは・・・まぐろステーキだ!
牛や豚よりどちらかというとまぐろ焼いたやつに近い。
あとお肉たちの中でもぶっちぎりで脂質少ないだけあってさっぱりとしたお味。
油っぽい肉が苦手な人に良いかも。
下ごしらえしたけど加齢臭だけは少し残るね。
これは港でちゃんとした鯨肉買って再挑戦だな。
残りの4切れは下ごしらえして焼いて、塩コショウや焼肉のたれで楽しむことにしました。
後日談
家畜は美味しく食べられるよう改良を続けられた結果なのだと体で理解。
ただ鯨肉は血抜きの仕方で臭みや味はかなり変わるみたいなので、今回の味は安物を買ったせいなのかも🥺
地元民に伝えたら刺身苦手でも鯨ベーコンはうまいから食ってみろとのこと。
食べた次の日は気のせいかもしれないが体が軽く、なんだか仕事の作業スピード、正確さが上がった気がする。
いつもは「まだおわんねえのかよ~」と思いながら重い体を動かして仕事をしているが、なんだが一日があっという間だった。
ずっと無駄なく動けていたような変な気分。なんかやばい成分でも入っているのだろうか。
今度は港でそこそこお値段する鯨肉と鯨ベーコン買おうかな。
あーDADDYFACEの人魚回久々に読みたい。もう絶版だろうな。