こんにちはねず実です。
親がアウトドア好きで、実家にいた頃はしょっちゅう山登りだのキャンプだのしていました。
実家を出てからというものそういった遊びはめっきり減り、休日といえば映画や読書、ゲームなどインドアなことばかり。
実家にいた頃と比べるとだらしない体になってきました。
最近コレステロール値も上がってきちゃったんだ!
という訳で久々に登山をすることにしました。
久々なので今回はまず低めの山で体を慣らします。
今回登ったのは茨城県の八溝山。
茨城県最高峰とありますが、高さは1000mくらいでそこまで高くなかったので慣らしにいいだろうということで選びました。
八溝山とは?
茨城県、栃木県、福島県の県境にある山です。
山頂は茨城と福島の県境に存在。
標高は1021.8m。
茨城県では最高峰になるみたいです。
茨城県ってなんとなく山だらけのイメージありましたけど里山的な穏やかな山が多いんですかね?
大子町というりんごや袋田の滝で有名な観光スポットが近くにあるので登山後に訪れると良いでしょう。
登山口
山頂まで来るまで行けるようですが、今日は登山目的のため登山口で駐車。
駐車場は野ざらしであまり広くなかった。
登山口ではおっきい鳥居がお出迎え。
鳥居前左右にある草村が駐車場。
自分が来たとき駐車場に車はおらず、この鳥居の下を車が何台か通ったので登山よりも車で一気に山頂まで行く人の方が多いようです。
古びた地図、ロマンがありますね。
鳥居抜けてすぐの風景
登山口入ってすぐに謎の祠が・・・!
もう気分はゴーストオブツシマ。
登山前に今回の持ちもの紹介
装備
靴:トレッキングシューズ(ローカット)
下:靴下 動きやすいジーパン
上:Tシャツ、ウインドブレーカー
リュックの中
弁当(保冷剤入り)
麦茶 1.5L
スポーツドリンク 500ml
お菓子 ビスコ、熱中症対策飴
汗ふきタオル
レジャーシート
ゴミ袋
晴天で暑かったけど虫刺されなどが嫌なので長袖は脱がずに行きました。
ルート
大子町観光サイトにある地図を予め印刷しておき、地図を参考に行きました。
今回のルートは
赤丸スタートで青ルート左を通って緑丸の山頂へ行き、
青ルート右を通って紫で示した日輪寺に寄って赤丸へ帰る。
登山口→日輪寺入口
山頂まで舗装された道路が続きますが、日輪寺口からは舗装道路と舗装されてない登山道に別れます。
山頂まで車で行けるため時々車が通ります。
道はそこそこ広いので車同士すれ違うこともできます。
日輪寺口からは登山道で行くとして、それまでは舗装された道で行きます。
舗装された緩やかな坂・・・と思いきやスムーズには登れない。
学生時代は長野や岐阜の高くて割と険しい山に軽装でほいほい行っていたくらいなので、八溝山について調べた時「へへっ、低し低し」と舐めてたのです。
いざ進むと運動不足の体には最初の舗装された道がすでに辛い。
歩いて20分でお茶をごくごく。
他に登山客もおらず、緑と湿った土のにおいを楽しみつつ進むと横道が現れました。
「旧登山道」と看板にかかれており、地図を見るとどうやら近道になるみたいです。
覗き込むと草や木が生い茂るアドベンチャー感あふれる素敵な細道が!
でも良くわからない道は単独で行かないほうが良いだろうとそのまま舗装された道を進みました。
後でわかるのですが、結果的にここで旧登山道に行かなかったのは正解だったのです。
更に進むと小さい駐車場があり撮影スポットになってました。
こりゃ良い眺めですぞ!
なんだか周囲が焦げ臭くて目を横にやると一部の植物が炭化してました。
山火事ですかね?少し範囲が広めで心配。
立派なゾウムシちゃん!
子々孫々繁栄するのよ。
先程の旧登山道はここに繋がるようです。
写真では分かりづらいですが、細く険しい道でかなり歩きづらそう。
あと一部崖のようになっています。
あの時旧登山道行ってたらへばって動けなくなっていたかも(^_^;)
歩いてる人が全くいないからか景色がすごく幻想的でした。
好奇心に負け、途中で現れた短めの旧登山道を進みましたが短時間でも怖かった。
足滑らせたらそのまま死ねそう。
石や土がボロボロで足を滑らすなんて容易に起こります。
もし旧登山道に挑戦するならちゃんと両手がフリーな状態で行きましょう。
絶対にスマホを片手に行かないでください!
やっと日輪寺入口に到着。
写真だと見づらいですが、右が登山コース、左が車で山頂まで行くコース。今回はもちろん右の道。
日輪寺口入口→山頂
少し進むと「妙見菩薩(みょうけんぼさつ)」なるものに続く横道がありました。
何となく行ってみたらなかなかに階段が長く、途中座って休んだりしつつなんとか妙見菩薩にたどり着きました。
ふーむ、ゲームなら絶対ここアイテムポイントだよね?
いやー、山頂までまだあるけど結構疲れた。すでに腹ペコですが、お弁当は山頂でと決めてるので我慢。
何度も言いますが人がいないおかげで何だかRPGの世界に飛び込んだような気分。
どこを切り抜いても幻想的。
湧水
八溝山には湧水群があり、徳川光圀公が名付けたとされる八溝五水(金性水、鉄水、龍毛水、白毛水、銀性水)が見られます。
すべて名水百選に入っており、銀性水以外の4つはこの左側ルートで見ることができます。
金性水
先程の妙見菩薩のある所から下り、先へ進むとまず「金性水」があります。
冷たくて澄んだ水でした。
名水と言うだけありますね。飲みはしませんでしたが、澄んだ水が流れていく様は美しかったです。
名水とはいえさすがに飲む勇気はなかった。
鉄水
池に水が静かに流れ込む光景
ため池のようにになっているのに臭さはなく水も澄んでいました。
水を覗き込むとゴムホースのような物体が水中にたくさん...
カエルの卵ですね。
こんな立派なものを生で見るのは初めてです。
おたまじゃくしも見たかった(T_T)
八溝山は観光客少ないんですかね?
人の手で荒れた形跡があまりなく、ゴミもほとんど落ちてないのでいろんな生き物がのびのび生きてました。
白毛水
ここだけプラバケツがあり現実に引き戻されました。
すぐ近くにトイレと駐車場もあり、車で一気にここまで来たのであろうカメラマンがチラホラ。
ちなみに龍毛水は疲労のため寄りませんでした😄
いざ山頂へ
なかなかつかない
「そろそろ山頂かな?」そう思って上を見るたびに広がる長ーい階段。
こんなに綺麗に整ったコースなのに息切れで苦しいこの体。
途中謎の小さい鐘が落ちてました。
誰かここで殺られた...?
そしてやっと山頂へ続く鳥居まで来ました!
あと少し!
鳥居前の白馬も応援してるぞ。
山頂
スタートから2時間、ようやくここまで来ました。
古びた神社発見!
こういうの良いよね。
山頂まで車で来る人がメインのようで、登山道は人が全然いなかったのにここはカメラ構えた人がチラホラ。
お城を模した展望台もありました。
展望台からは素晴らしい眺めが楽しめます。
写真は栃木県方面です。
1000m程度といえどこの辺では一番高いので眺めが良いですね。
お弁当
念願の山頂ランチイムです。
ねず実にとって登山の一番の楽しみは山頂での食事。
こういう時は俵型のおにぎりとねず実の中で決まっている。
天気もいいしご飯がうまい!
パクパクごくごくしてたら飲み物が残り麦茶500ml程度だけ。
帰り道少し不安だ。
ちなみに八溝山では自販機スポットが見つからなかったのでちゃんと飲み物はたっぷり持ってこようね!
帰り道
山頂→日輪寺
目標通り昼までに山頂行けたのでのんびり帰ります。
最初に示した地図の、今度は右のルートで戻ります。
静けさの中で鶯がホーホケキョと鳴きまくっている。
都会育ちにとって鶯の声なんてなかなか聴く機会はない。生の鶯の鳴き声はとても美しいです。
山頂から日輪寺へ行く道はハエが多いこと以外はとても穏やかで、行きの苦しさがウソのようです。
トコトコ進むと真っ赤なお屋根の建物が!
日輪寺にたどり着きました!
7世紀後半に役小角によって創建された後一旦廃寺となったものの、みんな知ってる弘法大使空海によって807年に再興されたと伝えられています。
そこに立つ2021年のねず実。
いろんな人達が繋げてきたものの先に私たちが立っているんですねえ、不思議な気分です。
日輪寺→登山口
日輪寺を出てすぐに謎のキャンプ場みたいなものが。
こういうのわくわくしますね!
蛇口が引っこ抜かれていたので今はもう使われていないのかもしれませんね。
日輪寺からの帰り道は下りなのにわりと険しい。
日輪寺からの帰り道はブナ林をひたすら歩きます。
道が少し分かりづらいのでちゃんと地図を確認しながら進みます。
行きに通ったコースよりも道が急に感じました。
あと虫が多くて落ち着いて写真取れなかったので帰り道の写真はあまりないです。
帰り道に八溝五水のうち銀性水がありましたが、でっかい機材構えたカメラマンたちで混んでいたのでここには寄らずに帰途へ。
あんなにカメラマンが集まる銀性水、絶対何か面白いものがありますね。次回は必ず寄ろう。
帰りは下り道なので険しめとはいえ行きよりは楽。
ただ残り3キロの看板見たところでお茶がゼロに。
喉が渇くと疲労感が増しますね。
水は生命の源ですな。
帰り道でも時々燃えたあとが。
一体何でしょうね。
無心で下り続け、最初に通った舗装された道路も下り続け、無事下山。
9:00頃に登山開始し、14:30前に登山口に戻ってきました。
まだ昼過ぎだというのにもう一日が終わった気分。
一日が長くなっでお得な気分です。
おわり
久々の登山は良いリフレッシュになりました!
八溝山は登山口を9時頃出発し、山頂で1時間くらいのんびり、日輪寺でものんびり写真撮影。
下山して登山口に14時半くらいに帰ってきました。
プチ登山には丁度良いくらいの山ではないでしょうか。
一番良かったのは他の登山客がほとんどいないこと。
人里離れて冒険してる感があってすごくワクワクしました。
登山したいけど登りきれるか不安という方におすすめの山です。
登山後に袋田の滝と大子町のアップルパイを楽しむために、朝のうちから登り始めることを勧めます。
次は紅葉に時期に行きまーす!