おくすりぽりぽり

国試や受験、薬や病気etc...一方的に発信するブログ。

身近なカルトの思い出

こんにちは、ねず実です。

 

私生活がやっと落ち着いたので、久しぶりの更新です。

 

今回はカルト団体についてです。

去年くらいからカルト団体関連のニュースが何かと話題になっていましたね。

 

ネットの書き込みを見ていると、「なぜカルトに嵌まるのかがわからない」、「自分なら論破して勝てる」といった意見が散見されます。

 

しかし私自身色々な団体を見て思いますが、実際関わってしまうと、そこから離れるのはとても大変です。

 

「そもそもなんで嵌まるの?」、

「言ってることめちゃくちゃだしその場で論破できそう。」

こういった考えで止まっていては、いざという時、簡単に洗脳を受けてしまいます。

 

今回は自分が体験したこと、過去に会った信者たち(宗教団体以外含む)について振り返ります。

 

こんな世界があるんだと知っているだけでも、関わってしまったときに「あれか!」と思って警戒心を持って対峙できるでしょう。

 

※フェイクあり

※特定の団体の批判記事ではありません。

洗脳されやすい人の傾向

あくまでも自分の経験に基づいた意見ですが、

次の人たちは洗脳にかかりやすかったです。

・自分が幸せか他者と比べないと実感できない

・自力で行動できないが、凄い人になりたいとか、幸せになりたいとか漠然と思っている

・自分の存在価値に不安を感じている

・人生が行き詰まっている感覚がある

・自分が凡人、ただの一般大衆の一部であることが受け入れられない

 

特に他力本願な思考をお持ちの方はよりかかりやすかったように思います。

 

自分の人生は自分の手でしか変わりません。(シンデレラみたいな人は除く)

 

自分の人生を素晴らしいものに変えてくれる“誰か”なんてこの世に存在しないのですが、

ついそんな”誰か”を求めてしまうみたいです。

 

洗脳にかかりにくい人はどんな人?

洗脳にかかりにくかった人は、次の人たちでした。

・自分を神だと思ってる人

・他人はすべて自分に従うべきだと思っている人

・自分なりの確固たる物差し(価値観)を持ち、それを自覚している人

 

洗脳とは、ある人にとって都合の良い価値観を植え付けることです。

新たな価値観を植え付ける隙が無ければ洗脳にかかりにくいです。

 

日本でカルトが蔓延りやすい理由の一つが、

人目を気にして自分自身の価値観をあやふやにする人が多いせいではないかと自分は考えています。

 

価値観が変えられてしまう例として「ポイ捨て」をあげましょう。

 

まず私は絶対にポイ捨てはしません。

手に持ったゴミが邪魔でも、ポイ捨てはせずゴミ箱を探すか、自宅まで持ち帰ります。

 

ポイ捨てが本当に悪いことかどうかは置いておいて、自分の中では「気分が悪いこと」に分類されるのでしないです。

 

イッツマイポリシー

 

でも価値観があやふやな人はどうでしょうか?

 

その人は「ポイ捨ては良くないこと」と何となく思っています。

 

でもある日、友達から「みんなその辺に捨てている。いつまでもゴミ持ってるのダサいよ。」と笑われる。

その時、友達にダサいと思われたくなくてついポイ捨て。

そして段々とポイ捨てが習慣に...

 

今回のケースで、友達(?)の目を気にしてポイ捨てするやつは洗脳かかりやすい。

 

皆さん、自分の物差しは安易に曲げないようにしましょう。

もし勧誘されたら

生きていれば怪しい団体の一つや二つ勧誘を受けるものです。

でも、もし勧誘されたらどういったスタンスで話を聞けばよいのでしょうか。

 

反論する?

とりあえず話を聞いてみる?

 

私はどちらも危険だと思います。

大事なのは、一切話を聞かない、言葉として認識しないこと。

 

特に団体の上の人が出てきたら、絶対に反論しようとしてません。

支離滅裂な話を正論として納得させるプロです。

反論しようとした時点で、あなたは既に信じる方に片足突っ込んでいます。

 

反論するためにはある程度は相手の話を理解する必要があり、

反論の裏には「自分を納得させてみなさい」という挑戦心があります。

そんな挑戦、向こうは何度も勝ってきているから、今の今まで彼らは存在しているのです。

 

というわけでしっかりと自分の物差しを持ち、怪しい勧誘を受けたら無視しましょう。

 

ただ、確固たる物指しも、残念ながら暴力を伴う洗脳の前では無意味です。

そうなったら諦めるか、諦めたふりをして逃げる機会を伺いましょう。

 

なぜカルトの言葉に勝てないのか

例えばお坊さんとか牧師さんとか宗教を生業にしている方々は、どんな質問をされてもうまーく答えてくれます。

 

頭の回転が早い人だけを集めた、というわけではありません。

 

世界三大宗教はとても長い年月生き残ってきました。

この長い年月の中で、膨大なやり取りをしてきています。

いろんな角度から疑問をぶつけられたり、色んな人間を説得したり…

 

その膨大な数のやり取りの蓄積で、彼らはより強固な説得力を手に入れました。

 

これは、どんな質問に対しても相手に響く答えを作ることができる力だと私は理解しています。

 

今まで出会ったカルト宗教の団体について考えると、仏教、キリスト教をベースとしていることが多かったです。(またはハイブリッド)

もしくは元々キリスト教や仏教の一派を名乗っていたけど破門された。

 

歴史が長い宗教は、長い年月の中で色んな質問を受け、

その数だけ答えを考えてきました。

 

そういった古い宗教を参考にして勉強しているので、問答の力も鍛えていて無駄に説得力がある。

 

洗脳というのは相手を都合の良い価値観に染めることですから、

そこを鍛えてる人たちに殆どの人は勝てないわけです。

カルト団体信者の傾向

今まで出会った信者たちは圧倒的に女性が多かったです。

あとは非正規労働者、自営業者。

正社員の男性の信者は、ねず実は今まで会ったことがない。

 

その本当の理由は分かりませんが、個人的に次のことを理由として考えています。

・非正規雇用、自営業者、専業主婦(夫)は正社員よりも時間を作らせやすく、継続して集会等に参加させやすい。

・女性を一人獲得すると、芋づるで子供や友人が来るので団体からするとラクチン。(女性はグループで行動する傾向にある)

・他者に共感しやすく集団圧力に弱い。

・男性よりも女性のほうが逆らえない状態にしやすい。特に肉体的な攻撃をしやすい。

・勧誘する側も、女性の方が声をかけやすいので、単純にターゲットの母数は圧倒的に女性が多くなる。

カルト団体はどこで会える?

個人的にカルト団体に遭遇しやすいと感じたのは次のところ。

・大学のサークル、特に語学系サークル(学生サークルを隠れ蓑にしている)

・子育てサポート団体(特に周囲から子育てサポート受けられず、疲弊している親がターゲット)

・日雇い派遣

(暮らし向きが良くない人が多い)

私も日雇い派遣をしていたときはよく勧誘されたものです。

(管理が杜撰だった派遣名簿から個人情報を取られ、某団体から電話たくさんかかって来たこともある。)

 

皆さんもお気を付けください。

 

次からカルト、カルトもどき振り返りをします。

カルトってこんな感じ

俺の車に乗れ

日雇い派遣をしていたときのこと。

その日一緒に働いていた人の中で、やけに馴れ馴れしい人(以下Aさん)がいました。

 

Aさんは世間話の中で、突然「凄い尊敬できる人がいて、自分もとてもお世話になっている。」と話し始めました。

その尊敬している人とやらの話が延々と続き、既に変な空気。

途中で話を終わらせ、仕事を続けていると突然知らない強面のおじさんが話しかけてきました。(外での作業だった)

 

「お前がうちの団体に入りたがっていると聞いた。

車を待たせてるから乗って書類を書け。あと、集金するから今現金〇円出せる?」

 

なんだこいつと思ったら、そのおじさんの後ろに黒いセダンとAさん。

どうやら私は押せば従う人と思われたようです。

 

Aさんの「あなたにも私たちの凄さを分かってほしい」という言葉を無視して仕事に戻ろうとしたところ、そのおじさんに凄まれてしまいました。

仕事中でしたが、仕方ないのでそのまま最寄り駅まで行き、電車に乗って逃げました。

(その後派遣元には事情を説明したので、バックレではない…と思いたい。)

 

あの自信満々な様子から、何度かその勧誘方法で成功していると思われます。

 

同じような人に遭遇したらさっさと逃げましょう。

私の手のひら気持ちいい?

日雇い派遣をしていた時、毎回違う現場だったのでいろんな人と出会います。

この時は2人1組で仕事をする職場で、この時組んだおばさん(以下Bさん)が厄介な方。

 

最初は陽気で話しやすい人だと思っていたのですが、なんかやたらと体を触ってくる。

触るというか頭とか下腹部にやたら手をかざしてくる。

 

何してるのか聞いてみると

「頑張りを認められたので、最近やっと〇〇様(教祖?)からパワーを分けてもらった。あなたも私の力で癒されてほしい。」

 

典型的な手かざし系カルトですね…

手かざし系団体はいくつかありますが、どこもそこそこ盛り上がっていて凄いと思います。

 

Bさんの話を箇条書きにすると

 

夫の両親を介護していたが、看取ったところで離婚させられた。
介護のため職歴がなく、実親の介護もあり困っていたところ、この団体が近づいてきた。
その団体の偉い人に手をかざしてもらったら、体の不調が良くなり性格も明るくなれた。
お布施と実親の介護費用で大変だが、手かざしで人生変わったから毎日幸せ。

 

お布施代がかなり高額だったので、お布施代を自分の生活費と介護費用に充てるよう助言しましたが、笑顔で拒否。

悲しいですが、それがBさんの生きるモチベーションになっているのでしょう。

 

このBさんはかなり熱心な方で、わたしの帰りの電車にもついてきました。

(事前に聞いていたBさんの帰宅ルートと異なる)

 

私の自宅までかなり遠いので、途中で諦めるだろうと高をくくっていましたが、なんと電車で2時間もついてきました。

車内でも「私の手かざし気持ちいいでしょう・・・?」とべたべたしてきたり、団体について熱弁。

 

諦めて途中下車したら、ホーム上でまた「私の手気持ちいでしょう・・・?」と首を触ってきたので

遂に私は観念して「アアァア気持ちイイィイイ!」と叫んで逃げました。

 

しばらくジャンジャン電話かかってきましたが無視してたら止みました。

ヨカッタ

 

波動パワー!

子供のころ、家族が変な団体に嵌ったため、家が波動の力系グッズでいっぱいになっている時期がありました。

 

例えば

・波動の力により、太陽より熱い数億℃の熱で清められた何か凄い水。

(2Lペットボトル入り。一本数万円也。)

・なんか偉い人の遺体から染み出たすごい波動を発する水。

・渦巻のイラストがくるくる回る謎の機械

などなど

 

子供でもカモられてるのは理解できました。

でも購入してる本人は、偉い人の話をとても真剣に聞いて、

言われるがままに商品をジャンジャン購入。

 

何が怖いって、

この波動の話を真剣に聞いてる本人は医学や科学を専門的に学んできた人間だってこと。

 

実は専門知識は、カルトの前では通用しないのです。

吹き込まれた本人は、「他の人が知らないことを知っている自分はなんて賢いんだろう」という考えに酔っています。

なので、辞めさせようとするやつは頭の悪い敵にしか見えないのです。

 

カルトやトンデモ科学にはまっている人の考えは、理屈で論破ができません。

否定されるとムキになって、より深みにはまっていきます。

 

アレルギーは食べて治せ

アレルギーは食べて直せって主張するやついますよね。

 

私の場合はそれが犬の毛でした。

動物アレルギーだったので。

 

方法は、一つ前の話に出てきた波動水に犬の毛を入れて、さらに波動パワーを与えて浄化した水を飲ませる。

 

波動で浄化された水(多分水道水)と犬の毛(外飼の子)を小瓶に入れて、それをホットプレートみたいな形状の謎の機械に乗せます。

なんかウィンウィン異音を鳴らす機械です。

小一時間その機械で波動パワーを水に与えます。

そうするとアレルゲンから毒素が取り除かれて薬になる...と私に飲ませた人は主張していました。

 

水を飲ませるのは別にいいんですが、この使用した犬の毛が洗いもしてない外飼いの犬の毛そのままだったことがなんか嫌でした。

効果は勿論ない。

 

トンデモ科学好きな皆さん。

トンデモ科学を楽しむのは個人の自由ですが、他人に試すのはやめましょう。

 

もし、皆さんが今後同じ目に遭う機会があれば、飲むふりをして捨てましょう。

 

アレルギーの種類によっては命に関わります。

彼らは自分のせいで他人が亡くなっても目覚めません。

日本人を減らせ

カッター仕込の封筒送ってくることで有名(私の地元だけ?)な団体の話。

ここにハマったある人のことをCさんとします。

 

きっかけは大学の英会話サークル。

そこは某国の留学生が多かったそうです。

 

この英会話サークルには、留学生もたくさんいるということで入会。

 

そこでは英語の勉強をすると思いきや、留学生たちから日本人がどれだけ残酷で悪の民族か教えられる日々。

Cさんも段々感化され、「日本人でいることが恥ずかしい」、「日本人であることを辞めたい」と思うように。

 

そしてサークル経由で紹介されたカルト団体に入信。

「日本人は世界のために減らなければならない」という主張に共感。

 

具体的にすることは、日本人女性が某国男性に尽くすこと。

特にクリスマスは某国男性に添い寝する大事な日。

 

日本人とくっつく日本人女性を減らし、さらに日本国籍を持つ女性を減らしていけば日本人が減る。

シンプルかつ効果的な作戦。

 

国際結婚は幸せならなんの問題もありません。

でも強制されてするものではないです。

 

Cさんは純日本人。

恥ずかしい自分という存在は、償いに使わなければいけない。

 

ついにある時、団体から渡された絶縁状を親に突きつけ、サインするように親に詰め寄りました。

これで流石に親も事態の深刻さに気づきました。

 

まだハマって日が浅かったからか、親が頑張ったからか学生のうちに脱会に成功。

 

それにしても絶縁状にサインさせて、その後Cさんに何をさせる予定だったんですかね。

(妊娠してなくてよかったなと)

 

自分も絶対に関わりたくない団体のひとつ。

Cさんは抜け出せて本当に運が良かったです。

 

学生の皆さん、危ないサークルは結構多いです。

特に国際系サークルは危ない団体がバックにいることが少なくないので気をつけてください。

働けることが幸せ

宗教ではありませんが、カルト色が強いところで一時期働いていたのでご紹介。

ブラックバイト

時は大学生の頃。

タウンワークに載っていて、時給も良かったので応募。

当時タウンワークには安全な会社しかいないと思いこんでいましたが、これが間違いでした。

 

給料少ししか貰えないし、交通費も勿論なし。

大学の試験期間でも、試験休んでまで出勤するよう言ってくる。

(無視して試験受けたらなぜか慰謝料請求された)

集会

そこは休日に社員·アルバイトを集めた集会を定期的に行っていました。

なんの集会かというと、社長のありがたい話を聞いて、社長への気持ちを高める集会。

 

大きいホールが満席になるほどの人数。

その人数が、社長の指示通り数時間立ったまま、休憩無しで話を聞きます。

 

途中でかい声で会社への感謝の気持ちを言わされるため、疲れるのなんの。

 

合言葉は「働けることが給料!」

何人か壇上に上がってスピーチをする時間が設けられていたのですが、

号泣しながら社長の素晴らしさを語る人しかいなくてドン引きでした。

 

途中何人か倒れたので救護しようと動いたら、周りにめっちゃ睨まれて注意された思い出。

 

働くことが給料というだけあって、

給料は契約書の額より低い。

あと色々理由つけてお金巻き上げられる。

 

最終的に色々あり、多めにお金貰って逃げました。

自分以外はその後も辞めずに続けていたのですが、これには理由があります。

 

辞めさせないテクニック

自分は短期間のうちに逃げを決意しましたが、他の人達を見ているとなぜか頑張って続けてる人が多かったです。

そして正社員はなぜかアルバイトあがりがほとんど。

 

ここの辞めさせないテクニックが興味深かったです。

 

手口としては、

学生アルバイトを雇う。→たくさん出勤させて留年・退学にさせる。

→辞めることへの罪悪感・ここしか職場がないと思い込ませる

→格安正社員にランクアップ!

 

試験を休んで、留年してまで命令通り出勤する学生たち。

流石に一緒に辞めようと声をかけましたが、みんな口を揃えて「無責任なことはしたくない」と働き続けることを選択。

 

※労基に行きましたが、「たかが給料未払いで来られても困る」とのことだったので戦わず逃げました。

 

お金は不浄だから

子供の頃の思い出。

近所にいつもニコニコ掃除をしているDさんが住んでいました。

Dさんは某団体の信者です。

 

とても優しい人なのですが、Dさんはいつも同じ服を着ていて暮らし向きは良くなさそう。

そしてDさんの家はほぼ空っぽでした。

目立つのは仏壇くらい。

 

何にお金を使っているのかというと、案の定お布施。

お金は汚いから、団体の人が浄化するために貰ってくれるらしい。

汚いお金を、団体の人が回収してくれるのが嬉しいらしいです。

 

立派な施設も、幹部のお高い服も、その汚いお金でできているのですが…

 

この団体の信者は、宗教グッズ以外の持ち物はどんどん売ってお布施にするイメージが強い。

団体の力が強いので、家族が嵌ったら可能な限り自分の財産を確保して逃げることを勧めます。

 

「お金は汚いから貰ってあげる」

この団体に限らず、昔から色んな宗教団体が使う言葉ですね。

 

お金に綺麗も汚いも無いので、お金があるなら自分と家族の為に使いましょうね。

 

優しい太陽神

カルトじゃないけど、カルト団体になってた可能性もありそうな団体。

 

そこの人たちはとても優しくて、子供を集めてはお菓子をくれました。

クッキーとか洋菓子がメイン。

洋菓子なんて好きなときにパクパク食べられませんから、つい釣られちゃう。

 

勿論ただでは食べさせてもらえません。

条件はお菓子を食べるときはビデオを見ること。

 

なんか太陽神とかそんな感じのワードが出てくるビデオ。

よくわからない映像と音が流れるだけ。

 

残念ながら子供たちはお菓子に夢中だったのでビデオをちゃんと見てるやつは皆無。

地域柄か、「ビデオを見てください」という大人の言葉を聞かず食うだけ食って帰る。

 

ここの人たち優しいので、実際はビデオを見ないことは特に注意せず。

 

理由は分かりませんがある日いなくなりました。

地域の子供にお菓子を配って消えた不思議な人たち。

 

アホらしいですがこのビデオ作戦、成功してる団体もいるようです。

ビデオである人に思想を植え付け、あわよくばその家族も取り込むといった感じ。

 

宗教団体になりたい団体はたくさんあります。(上手く行けば働かずしてお金がはいるしチヤホヤされる)

今話題になってる宗教団体たちは、試行錯誤して潰れず生き残ってきた強者たちなんですね。

 

スプーン状の爪

日雇い派遣中に出会った人の中で特に印象に残っている人。

 

この方はシングルマザーで、元夫から養育費を貰っていない苦しい状況。

子供の為に文字通り昼夜問わずお仕事。

 

仕事の合間に苦労話を聞いてる途中でやっぱり出てきました。

「苦労してるけど、○○様達に出会えて幸せになれたの。」

「○○様たちのために頑張れば、皆で幸せになれるの。」

 

「お前もか」って言いたくなりました。

 

子供のために必死にたくさん働いて、自分が食べる食事も切り詰めて。

そんな状況で「幸せになるために」たっぷりお布施。

 

この人指の爪がスプーン状に変形していました。

それだけまともに食べてないということ。

 

年齢は私の10くらい上でしたが、20以上は年上に見えました。

 

子供にはお腹いっぱい食べさせていることだけが救い。

 

ありきたりですが、離婚してシングルマザーになり、困っているところを子育て支援団体を名乗る人たちにつけ込まれたという流れ。

 

彼女に弁護士を入れるお金と知恵があれば、離婚時の慰謝料と養育費でもう少し良い生活ができたのかな。

つけ込まれる隙もなかったのかなと少し思います。

 

まあ、慰謝料と養育費があったらあったで結局目をつけられて吸われるだけだと思いますが。

 

辛い時に差し伸べられた手は、必ずしも良いものとは限りませんね。

 

大地を食べよう!

ねず実の家が大地の力を信仰する団体に振り回されていたときの話。

 

「大地の力をたくさん体に入れて、力を手に入れなさい」

 

その団体はある日信者の一人であるねず実の親にそんな命令をしました。

そんな意味不明な命令のせいで

食卓に毎日山盛り揚げたてドーナツが出るようになりました。

 

小麦と菜種油には大地のエネルギーがあるから、ドーナツが効率良いとかウンタラカンタラ...

それで家でたくさんのドーナツをつくることに。

 

それまでドーナツはたまに一つ食べられるくらいだったので、最初は嬉しかったです。

最初の1日だけ。

 

3日続けばドーナツが怖くなりました。

命令を受けた張本人はニコニコで山盛りドーナツを毎日食べきる。

 

どう見ても我が家はおもちゃにされていただけです。

 

最終的に本人が病院送りになり、団体も飽きたのかドーナツ地獄終了。

 

体を壊しながらも、命令通り食いまくってブクブク太っていく人の姿を見て、お腹いっぱいになることがすっかりトラウマに。

 

食べることは好きですが、未だに美味しいものでお腹いっぱいになると不安感と罪悪感に苛まれます。

自分だけ美味しく食事をしても良いのか考えてしまうときがあります。

 

あと、テレビで大食い番組を見ると、少し恐怖感を覚えます。

 

幸せな山の上

洗脳を受けにカルト団体に行って、帰ってきた人の話。

 

洗脳を受けに行ったのはある2人組。

1人がこの団体のセミナーに興味を持ち、もう1人を誘ったという流れです。

 

会場は山の上。

セミナーといっても新規参加者にビデオを見せるだけ。

内容はその宗教団体についての説明。

 

最初はよくある宗教紹介。

何を崇めているのか、何がモットーなのかなど。

しばらく見ていると、途中でいきなり内容がズレたそうです。

 

前の話と全く一貫性が無い内容で、突然参加者の今までの価値観を否定する内容。

今までの価値観は間違っていて、ここで新しく生まれ変わるべきというような内容。

 

1人はこの時点でビデオの内容を理解することを放棄。

ほかごとを考えることに注力。

もう1人はこの内容に感銘を受けたのか、熱心に視聴。

 

視聴後の質疑応答では、参加者たちの質問の対して少しズレた、団体にとって都合の良い回答しか返ってこなかったそうな。

 

とんちんかんな回答でも、参加者の多くは感動できるようになっていました。

 

もう洗脳されてますね。

洗脳を受けなかった1人は無事下山。

熱心にビデオを見ていた1人は下山せず。

 

山の上に残った人たちは幸せそうな顔をしていたそうな。

 

ちなみにお金は汚いので、信者たちが俗世間で稼いだ財産はここの団体が貰ってくれるとのこと。

 

山に残った一人はその後も帰ってきませんでした。

 

家族と離れて財産も取り上げられて、本当に幸せになれたんですかね。

少なくとも家族は不幸でしょうね。

 

下山できた1人ですが、私はこいつが一番嫌いです。

最初から、自分がカルトから無事に帰るために、もう1人を誘ったのですから。

 

詳細は後述。

 

一番危険な人


興味の赴くまま、カルト集団や危ないセミナーを渡り歩く人がいます。

 

なぜこの人はいつも無事なのでしょうか。

本人が強い以外に、無事でいられる方法があります。

 

もう1人2人同行させて、自分以外を生贄にするのです。

勧誘する側からしても、1人熱心な信者が増えるのなら、残りを無理に洗脳する必要はありません。

コスパ悪いので。

 

たくさん搾り取れる信者が1人2人手に入れば満足。

なので1人くらいは無事に返してもらえます。

 

世の中には自分の好奇心を満たすために他人を消費する人がいます。

こういう人間は本当に危ないので、例え普段は仲が良くても、変な集まりへの同行を誘われたらきっぱり断りましょう。

 

能力開発で我が子は天才だ!

ねず実の家が能力開発系団体に振り回されていたときの話。

ここは音楽やダンスで能力開発をすると言っていました。

使用するCDやDVD代が馬鹿みたいに高額。

ハマるのは子持ちの中年男性が多かった。

 

ここは「言うこと聞いていれば子供が天才になる」と主張していました。

(子供を「天才にしたがる」親は大したことないので、こんなものにハマる)

 

「このCDやDVDを買うあなた達は賢い!」

と煽てられて、

自分はすごいと勘違いした親たちは嬉しそう。

 

例えば8時間ひたすら8の字を書く作業。

これで天才になるわけないのに我が子が「天才」になることに執着してる奴は子供をぶっ叩いてこれをさせます。

 

一番辛かったのは能力開発ミュージック。

寝てる間も勉強してる時も爆音で聞かされました。

音楽の内容ですか、例えば次のような音がありました。

・なんとも言えないサイケデリックな音楽に合わせてヒソヒソ話し声がする

・木々がざわざわする音と、誰かの足音が近づく音がずっと続く

・ドアのようなものをガンガン叩き続ける音

これを寝ている間もガンガン聞かされます。

夜は近所迷惑になるからとヘッドホン装着で聞く羽目に。

 

辛いのでこっそり外すこともありましたが、何故か外したときに限って見に来る。

外すのがバレると頭が悪いと延々怒鳴られるので、諦めてつけて寝てました。

(今思えば寝てるというより失神)

 

おかげで痛みさえなければどんな環境でも寝られるようになりました。

どこでも寝られるのは立派な特技ですよね。

 

ここの団体については、あくまでもCDやDVDを買わせただけなのでそこまで恨みはない。

「アドバイス通りやらせると天才になる」とは言っても、

「やらせないといけない!天才にしないといけない!」とは一切言ってませんからね。

 

自分が特別になれなかったからといって、子供に特別になることを強要した購入者が憎い。

 

特別な何かになれない自分を受け入れられない大人って厄介。

 

 

カルトにはまらないために

普段からたくさん本を読むこと

たくさん本を読んで幅広い情報に触れましょう。

いろんな世界があることを情報として知っておくことで、

偏った思想に染まりにくくなります。

深く関わる前に危険に気付いて距離をとれるようになるなど、予防になります。

 

ただ、気をつけたほうが良いのは、情報を取り入れるうちに、陰謀論など刺戟的な情報を事実として受け入れてしまうこと。

 

どんな面白い情報でも、まずは少し距離をおいて触れるようにしましょう。

陰謀論に嵌まるのもある種洗脳に掛かっている状態です。

 

親切そうな人に注意

誰かを食い物にして生きてる人たちは、一見すごく優しそうに見えます。

辛いときに声をかけてくれる人が必ずしも良い人とは限りません。

 

感謝の気持を持つのは結構ですが、常に一歩引いて見る目を持ちましょう。

 

彼らは特に罪悪感を持たせることに長けています。

親切にして、感謝の気持ちと罪悪感を植え付けることで、離れにくい状況を作ります。

彼らと一緒にいて本当に幸せになれるのか、少しでも疑問がわいたら罪悪感なんて捨て去って逃げましょう。

 

あなたには天使に見えても、あなた以外からは悪魔にしか見えないかも。

 

おすすめの本、ドラマ

明らかにひどい環境なのに逃げようとしない人、洗脳にはまって家族ごと不幸になっていく人が世の中たくさんいます。

でも、なぜ逃げられなくなるのか普通に生きていたら理解できないと思います。

 

しかし、誰でもそうなる可能性があります。

理解する必要はありませんが、こういう世界があると知るだけでも損はないです。

 

犬として育てられた少年

カルトや犯罪者、どうしようもない親の餌食になった子供たち。

そんな子供たちを担当することになったアメリカの精神科医のカウンセリング記録です。

物語ではなく、現実の話なのでかなり生々しい。

時間では傷を癒せないことがよく分かります。


 

 

日本もチャイルドカウンセリングにもっと力を入れてほしいものです。

子供への犯罪を軽く捉える風潮をどうにかしてほしい。

カルト集団と過激な信仰

アメリカのドキュメンタリー番組です。

シリーズものなので、見ごたえがあります。

 

普通に暮らしていた人たちが、一体何をきっかけにカルト団体に入ったのか、なぜ抜け出せなくなったのか、元信者たちが詳細に語る形式です。

 

アマプラで見れます。

 

最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

今回の記事は告発などではありません。

ただ誰かに知ってほしかっただけです。

 

一人でも多くの人が、何事もない日々を過ごせますように。